アーティスト登場のジングルが鳴り、暗がりのステージを中央に進み出る影が3つ。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013の3日間は遂に大詰めを迎え、今年のGRASS STAGEヘッドライナーを務めるのは、Perfumeだ。エレクトロのド迫力ポップ・サウンドがスタートすると共にステージ上はパアッと明るくなり、あ~ちゃん、かしゆか、のっちが登場。まずは“Magic of Love”が披露される。中田ヤスタカ印の楽曲を鋭く、ときには滑らかに捉える、どこまでも音楽的なダンスに意識を奪われ、“Spending all my time”のイントロではあ~ちゃんが突き抜けるようなトーンで「ロック・イン・ジャパーン! Perfumeでーす!!」と声を上げていた。ダンサブルな楽曲と中毒性の高いヴォーカル・フレーズ、3人のめくるめく動きに目眩を起こしそうになる。そして……音が鳴り始めるよりも一瞬早く、3人の取るあのポーズに、大歓声が上がる。ここでおびただしい量のグリーンのレーザーが走り、“ポリリズム”だ。覚悟はしていたけど、開始3曲で触れる者を圧倒し、心酔させてしまうPerfumeである。